酒造り500年の伝統の味

日本最古の銘醸地、大阪・摂津富田郷にて、文政5年(1822年)より造り続けられている「國乃長」の酒。
地元の酒造りの伝統を守りたいとの信念から、多彩な味が好まれる現代も、端麗辛口の酒は造りません。
「味わいの深さがあってこそ酒」との想いを貫き、日々こだわりの酒造りに精進しています。
日本最古の銘醸地 摂津富田郷

摂津の国・富田の地名は、かつてこの地で皇室御料の“屯田”が営まれていたことに由来します。
この地は、その昔から山間部では酒造好適米の原種が栽培され、しかも西国街道が通り貢租米(年貢米)の 集散地であったことで、酒の原料である米が豊富に入手できました。
また石灰層を通って湧き出る阿武山山系の清水にはミネラルが豊富で、伏流水が井戸から採れました。
好適米と仕込み水に恵まれ、酒作りが栄え、『香味勝て宜し』と賞せられるまでになった富田の酒は江戸時代に大発展し、20以上の酒蔵が賑やかに軒を並べるまでになりました。
そしてそれら富田酒は大きな樽廻船に乗せられて、遠く江戸の地まで送られる「下り酒」として名を馳せ、摂津富田郷は日本最古の銘醸地(消費地への輸送を前提に大規模な酒造りが行われた所)としての地位を確立するに至りました。
そうして隆盛を極めた摂津富田郷の酒作りでしたが、時代の変遷とともに、また灘・伏見の台頭により、酒蔵の数は減少。一時期の賑わいは鳴りを潜めましたが、しかし 「國乃長」をはじめ伝統の味を守り続ける老舗の技や職人気質は、今なお脈々と受け継がれています。
七代目蔵元のポリシー

地元大阪で愛され、生かされてきた地元密着型の地酒蔵の七代目。この地元密着のスタンスは今後も変わることはないと断言します。
しかしその一方で、平成に入って、清酒を取り巻く市場はすっかり様変わりしたと冷静な分析も欠かしません。
「消費者の方の品質への関心はとても高まり、美味しく安心して飲めるお酒を造ることは当然であり、そのお酒を飲んで下さる方がどんなメリットを享受することが出来るのかというレベルまで高まっています。
お客様がお酒を楽しまれる場面は様々です。当然求められるお酒も場面場面で違ってくるはず。そこで、酒造りに携わる我々に出来ることは、お客様の立場に立ったモノ作り、様々な生活シーンで楽しんでいただける酒造りを提供することではないかと考えています」と、語ります。
清酒の枠を超えて、大阪で初の地ビールの製造・焼酎造りに取り組むなど。七代目は常に前向きに、地酒蔵だからこそできる新サービスや新商品造りにチャレンジし続けています。
受賞暦

独立行政法人酒類総合研究所主催(全国新酒鑑評会での最近の受賞結果です)
平成12酒造年度 金賞
平成13酒造年度 入賞
平成14酒造年度 入賞
平成15酒造年度 金賞
平成16酒造年度 入賞
平成17酒造年度 入賞
平成18酒造年度 金賞
平成20酒造年度 金賞
平成21酒造年度 入賞
平成23酒造年度 金賞
イベント多彩な蔵元から
「蔵開き」、「振舞い酒」から、「ビアガーデン」の開催まで!

季節ごとに楽しい催しを満載。
お酒の試飲の他、焼き鳥などの屋台が出され、製造装置の説明なども行われています。
抽選による入場予約制ですから、お問い合わせの上お申し込みください。
【問い合わせ先】
寿酒造(ことぶきしゅぞう)株式会社
住所:〒569-0814 大阪府高槻市富田町三丁目26-12
TEL:072-696-0003
FAX:072-693-1533