「日本清酒発祥之地」奈良・葛城山の麓で。

菩提山正暦寺に「日本清酒発祥之地」の碑が建ち、初めて日本酒が醸造されたという言い伝えがある万葉の地、奈良。
梅乃宿は、この奈良の葛城山の麓で120余年。
大和の地酒にこだわりながらも、さらに、日本酒の可能性に挑戦し続けています。
何事にも妥協しない、少量高品質

今では山里にひっそりと佇む正暦寺ですが、室町時代の最盛期には、八十六もの小寺院を抱え大量の僧坊酒を造る大寺院でした。
そこでは、仕込みを三回に分けて行う「三段仕込み」や麹と掛米の両方に白米を使う「諸白(モロハク)」造り、酒母の原型である「菩提もと」造りや、さらには腐敗を防ぐための火入れ作業を行うなど、すでに近代醸造法の基本となる酒造技術が確立されていました。
そんな酒造りの先進地であった奈良の葛城山の麓で、酒造・梅の宿は、地の恵みである葛城山系の超軟水の伏流水を仕込み水に、山田錦など酒造好適米を用いて高精白(平均55%)と手造りにこだわり、少量高品質を守り続けてきました。
醸し出す酒はやわらかく・きめ細かな味わいで、心地よい余韻を残す懐の深さが特徴です。
酒銘の「梅乃宿」は、蔵の庭にある梅の古木に鶯が飛来し、風雅な囀りを楽しませてくれることにちなんでいます。
世界とコラボレーション

本当においしい酒なら国境や文化は越えられる。たとえばテーブルの上の料理がフランス料理であっても中国料理であっても、おいしければ人は笑顔になるように、酒もまた心に響く味を持っていれば国境を越えて人を幸せにすることができると、梅の宿は考えています。
それを証明するように、香港から始まった梅乃宿人気。
その後も、アジアやヨーロッパ、北米、オーストラリアへと人気は広まり、最近ではドバイやブラジルでもその名を聞くことができるようになりました。
そこで、欧米の酒文化と日本酒の融合を目指して、カクテルベースとしての日本酒も提案。
また、ワインを意識した日本酒や、スパークリングタイプの日本酒の開発にも着手して、世界の人びとに梅乃宿の酒を楽しんでもらうためにグローバルな挑戦を展開中です。
造りにこだわった奈良の酒蔵として、梅乃宿はこれからも、世界との美味しいコラボレーションを進めていきます。